「言葉のスペックが一緒だったら喧嘩も戦争も起こらない」

「言葉のスペックが一緒だったら喧嘩も戦争も起こらない」

ということをずっと以前に何かの研修で習ったのだが・・・。

ここで言う「スペック」とは「パソコンのスペック」という
ようなときの「スペック」ではなく「定義」という感じのほうが
しっくりくるかと。

もっと噛み砕いていえば「共通認識」。

だれもが＜「◯◯」といえば「××だね」＞というように
ほぼほぼ同じ答えが返ってくるというアレですね。

・・・・・。
しかし・・ここで既に書くのに詰まっている・・・。
＜「◯◯」といえば「××だね」＞

の「◯◯」と「××」。何を入れたらいいんだろうと。

「太陽といえば・・・」

・偉大だよね
・赤くて大きいよね
・ギラギラしているよね
．．．．．etc
誰もが毎日目にしている「太陽」でさえも「共通の認識」というのは
得られ難い。
ましていわんや、政治・宗教・プロ野球・主義・主張等はもう
共通の認識どころか無限大にその「スペック」があるのではないか・・

と、途方にくれる始末。

ひとつの言葉・信条・主義・主張に対してほぼ同じ認識を持っている
人たちの集まりが「◯◯コミュニケーション」だったり「政党」
だったり「◯◯グループ」ってことなんだろうな。
この世にはいったいどれだけの「スペック」があって、どれだけの
「集団」が存在するんだろう・・・。

「このスペック」を持つ「集団」からしてみれば、自分たちと違う
「あのスペック」を持つ「あの集団」は排除するべき対象となり、
「あのスペック」を持持つ「あの集団」からしてみても、また然り。

画して、一国の長をどちらにすべきか、
「市場」をどこに移転するべきか、
五輪会場をどこにするべきか、

というようなスケールの大きなことから

棚卸しのチェック表のチェックの付け方は「◯」印なのか「レ」印
なのか・・

というようなミニマム　ミクロ　ローカルなことまで

「このスペック」と「あのスペック」の「紛争」は続いていくのだなぁ・・。
「みんな違ってみんないい」

金子みすゞは、本当にいいことを言った!とつくづく思う。

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