「能あるひとの名刺は案外シンプルだ」と思うのは、つまり・・・

「わたし、脱いでもすごいんです」

という某エステのＣＭを知っている方。
はい。わたしと同じ年代ですね。

「わたし、ふつうにしててもすごいんですけど。
脱いだらもっとすごいんですよ」

ってことなんだろう。

ほう、そりゃ、見てみたい。
さ。キミ、いま、見せてみなさい、ほれ、いますぐ！
（↑パワハラ・セクハラ・モラハラの全部に抵触してます）

え～こほん・・・
今日のテーマから逸脱するところだった・・・。
「能ある鷹は爪隠す」。

はい、今日のテーマです。

これ、会社員のころから思っていましたが、最近、つくづく
感じます。

いえね。
日本人の美徳として、

「黙して語らず」っていうのがあって、自分がいかにすごいか、
自分がいかに有能か、ってことは喧伝しない・・・という「美徳」
のようなものがあった。（と思う）

それが、２１世紀グローバル社会では通用しませんよ、ってことで、
就職氷河期を経ての面接攻略セミナーが流行り・・・
「自分をいかによくアピールするか」という「術」を知っておくの
が当たり前になってきた。（と思う）。

なので、いま、自分がいかに有能であるか、を自らの口で雄弁に語ら
ないと認められない・・・的な風潮が世の中を席巻している。（と思う）。

もちろん、自己アピール力というのは、セルフプロデュース能力の一つ
であり、それがすべてＮＧだといっているわけではないのです。
「実力に裏打ちされた自己アピールであれば◎！」

なんです。
そうなんです。それは否定しないんです。実際、「実力」があるひとは
ほんとうに仕事、できるので
ところが・・・

「自分には実力があると思っている」ひとの「わたし、すごいんです」
は・・・・・

困る。
困るんです～～～！！
だってその「偉業」。９８％虚構だもの。
うっかり信じて任せた仕事、さっぱり進まず、イライラするやら
ハラハラするやら・・・
ま、見抜けなかったこっちが悪いって話だが(-_-)
会社員時代でも、今の部下が知るところのない過去の偉業を語る上司は
ダメダメなひとが多かった。
「このひとできる上司だなー」と思ったひとは、自分で「昔の俺は～」
的な話は一切しなかった。彼らの口から出ることは「未来のこと」。
そして、「自分の偉業」を語る労力を、実績作りにまわしている。
そして、それは、自ら声高にまくしたてることなく自然と人口に膾炙する。
フリーの世界でも同じ。
いや、フリーは腕一本で勝負なので、最初の「自己プレゼン」のときこそ
勝負であり、「その傾向」はいや増すんだが・・・。

「自分なんてダメな人間です＝」っていうひとに仕事、頼みたくない。
なので、自己アピールが強いひとに目が行ってします。
が。そこでちょっと待った～～！
実力の裏打ちがあるひとは、あえて自分のすごさを語らない。
（↑あくまで個人の感想です）
以前、肩書なしのお名前だけの名刺をいただいたことがあります。
どこのなにがしで、なにをしているひとか・・・わかりません。
でも困らないのですね。
その方は、実際に自分のしていること、したことを知っているひと
と実際にお会いした時にだけ名刺を渡すからです。

なので、あえて自分の「偉業」を語る必要がない。
小さな紙の中にやたら長い肩書を書く必要もない。
自分がどこでどういう教育を受けてきたかを言う必要もない。
「今、ここにいる自分」がすべてで、最高の状態。
じつに清い・・・・！！
「課長」だとか「課長代理」だとか「部長」だとか
「株式会社」だとか「代表」だとか「代表取締役」だとか
「代表取締役社長」だとか・・・

肩書＝そのひとの実力

でない場合が、少なからずある。
たくさんある。ものすごーくある。てか、じつは、
肩書にこだわるひと、肩書がが長いひとこそ、自分の実力に
自信がないひとなんじゃないか！？
（↑あくまで個人の意見です）

とか思ってしまう・・・。

なので、つまり、すなわち、

「能あるひとの名刺は案外シンプルだ」

ってことなんじゃないかな？と。
いや、なので、あくまで個人の意見です・・・。

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