【読者公開相談】先輩が仕事でミス！しわ寄せが給料の一番低い私に。。。

毎週水曜日更新。

読者の皆さんからの公開相談です！

社内の教育関係の仕事を始めて6年目。

この度、半年前に組織変更があり同じ部署で仕事をする

メンバーが変更になりました。（私が一番古株であり、年下です。）

同じメンバーの方々は、人としては良い人なんでしょうが…

仕事のパフォーマンスが高いか…というとちょっと疑問です。

また、組織変更が行われた理由としては、

Aさんはうつ病が原因で仕事を休みがちであり、責任ある仕事を任せづらい

Bさんは前所属先で他部署とのトラブルがあり、異動してきた経緯があります。

課長は2人へ指示を出していますが…イマイチ…ピンとくるような感じがなく…、

仕事の指示も＜これ＞を作って貰いたいんですが、＜あれ＞を作っている状況が

多々見受けられます。そして私にシワ寄せが来るという悪循環です。

（結果…。私が一番給与が低いという事実…。やる気も起こりません）

しかし、そんなことも言ってられませんので、組織として…

パフォーマンスを上げて行く仕事をするためには、

どのようなポイントに注意しながら、仕事を進めていけばいいでしょうか？

リーダーではない立場から，皆をまとめる難しさを感じてます。

宜しくお願いします。

まずは、メンバーの方を算命学的に見ていきましょう。

◆課長 事なかれ主義の官僚タイプ。 能力がないわけではないのですが、
よくもわるくも「役人」。 上からの評価を気にして身動きがとれないようです。
ただ、そんな顔色をうかがう彼の態度は上司にはバレバレで 上司たちの課長の評価は高く
ないでしょう。

多少うがった見方かもしれませんが、課長としては、課内の パフォーマンスをあげることより、
自身の昇給・昇格ほうに 興味がいきがちです。 仕事の指示がはっきりしないのはこのあたり
が原因ではないか と思われます。

しかしプライドが高い「牽牛星」を持つひとですので、課長 を蔑むような言動は封印したほうが
うまくいくでしょう。

「牽牛星」が陽転（いい面がでる）すると、頼りがいのある 一本筋が通った組織人となるのですが、
陰転（悪い面がでる） すると、逃げ足が早く責任をとらないいい加減なひとになる 傾向があります。

今年、課長は天中殺にあたっており精神的な葛藤が多い年回り です。なので気質が「陰転」して
出てきがちなのだろうと推察 されます。

そりが合わない上司とどうつきあっていけばいいか・・ という問いに対して、

「上司は一番身近なお客様」

という考えかたがあります。

お客様であればどんなに気難しくても対応できますよね。 もちろん、上司は上司であり、わがまま
を言っても許される お客様ではないのですが、天中殺で「陰転」している上司を 「わがままなお客様」
と思えばストレスは減ると思います。

まず要望を聞き、その内容が分かりにくければキリンさん自身 で要約し、丁寧な言葉で確認する。

「わがままなお客様」と同じように接すると課長のプライドが 保てるし、わかりにく指示も明確にする
ことができるので一石二鳥 ということになります。

また、よくも悪くも課長は「プライドの人」ですので、何か「成果」 があがれば課長に花を持たせてやる・・
という「作戦」が功を奏します。
というか、この方は、部下の成果を悪気なく自分のものとしてもって いく傾向がありますので、それに
いちいち腹を立てていたらストレスが たまるだけです。

キリンさんの成し遂げたことでも課長の「得点」 としてあげることで「仕事」の効率性はあがるので
あればそれでよし とする。
それでは、キリンさんの腹の虫がおさまらないところがあるかもしれ ませんが、見ているひとは見てい
ます。特に課長の上司に当たるひと は、この仕事の成果が誰のものなのかはちゃんと見抜いています。

そんな課長ですが、今年は、自分自身の内面の深い悩みに取り組んでいる ような星回りです。
課長も課長なりに何事か悩んでいるようです。 部下をうまく指導できない自分に気づいていながらもどう
していいかわか からない・・というところかもしれません。

◆Aさん

病気で休みがちの先輩との仕事。
後輩であるキリンさんからいろいろ指示できにくところがありますよね。
算命学的にみるとAさんは、とても繊細な星を追っており、本来であれば クリエティブで自由な発想を
駆使できるような職種が向いています。 組織の中で働くには多少きつい星を持っています。

繊細なひと＝メンタルが弱いわけではないのですが、今の職種が合わない ゆえのストレスからメンタル
にきているのでは？と思われます。

気質が「企業人」ではなく「芸術家」ですので、ひとから命令されたり 干渉されるのが苦手なひとです。
言いたいことはたくさんあるようですが それをうまく出力できてないところもメンタルにきていると思います。

この方とうまく仕事をやっていくには、必要以上に負荷をかけないことが まず肝心です。なので、納期に
余裕がある仕事のみを任せたほうがいいでしょう。

もちろん、納期に余裕がある仕事など本来存在しません。 なので、仕事の体制がどうなっているかわ
からないのですが、Aさん以外の 誰かがある程度骨組みを作ったことに対してAさんが肉付けしていく・・・
と いう二段構成の型が好ましいと思います。骨組さえしっかりしていれば、 突然休まれてもある程度の
対処はできるはずです。

また、Aさんの進捗状況は常に課員全員が把握できるようにしておく仕組み作り が大切になってきます
（共有ファイル、ソフト等ですでに実施済かもしれ ませんが）

◆Bさん

大変負けん気が強く、Aさんとは別の意味で組織の中でやっていくには難しい 気質を持っています。
勢いはあるものの言葉が辛辣で強すぎるあまりに集団で孤立しやすい星をもって います。
自分が正しいと思ったことは曲げない頑なさがあります。 ただ、キリンさんとの仕事の相性は悪くはないようです。
課長やAさんに対するような「配慮」はむしろ必要なく、ストレートに物事を 言っていい相手です。
強い言葉で帰ってきたとしてもキリンさんは特にダメージ は受けないでしょう。
BさんはBさんなりに仕事はできないわけでないですが、 課長の指示があいまいな部分を自分独自の方法で
解釈してしまいすすめてしまう ようなところがあるので迷走しているところが多分にあります。その迷走は、
キリンさんが指摘すれば、反発しながらも理屈がわかれば軌道修正は早くできる ひとです。

◆総合的にみてみると・・・

＜課　　　　　　　　　　　　長＞
↓　　　　　↓　　　　　　↓
Aさん　　　　Bさん　　　　キリンさん

のように表面上は課長から三人に指示がいくような形だと思いますが

課長＝課のパフォーマンス向上＜自分の評価

Aさん＝繊細で芸術家肌

Bさん＝負けず嫌いの猪突猛進型

と、非常に個性豊かな人材で構成されていますのでそのハブ的役割を キリンさんがやっていく必要があると思います。

キリンさんも負けず劣らず個性的な星をもっていらっしゃいますが、 一番柔軟性があるのはキリンさんです。

キリンさんは、午未天中殺特有のテキパキしていて段取りが上手という 気質をもっており、頭の回転も速い星があります。

だから、自分のスピードに追いついてこない人についイライラしてしまう ところがあるようです。
なので、他の人、特にAさんに自分と同じスピードを求めないことが必要と なってきます。

しかし、本来、仕事は「課長→Aさん」の流れなわけで、その流れから はみ出した分をすべてキリンさんが
フォローする必要はないでしょうし、 そうすることで、キリンさんへの負荷が集中してしまい課のパフォーマンス
は却って下がってしまうと思うのです。

なので、まずは、課長にきちんと話して職務分掌をはっきりさせることが 必要でしょう。
一番年下、とのことで「指示」はしにくいと思うので「提案」という形で 課長に言ってみてください。
そのうえで各自の仕事、その進捗状況が可視化できる仕組みを作ってみて ください。
TODOリストはすでに作ってあるとは思いますが、うめるだけのリストになって しまっており、進捗管理
の役目をはたしてないケースが少なくありません。

・各自の仕事の種類
・その仕事の納期
・進捗状況

を毎日決まった時間に書き込み、確認しあう時間を作るよう「提案」してみて ください。
その際、報告・確認を形骸化させないよう継続することが必要です。

と、いろいろ書きましたが、これらは「組織」の中では当たり前に行われている ことです。
本来であれば、仕事の仕方の「方向性」を課長が決め、現場の采配を「係長」 クラスのひとがやっていく・・
というのが上意下達方式の組織でおこなわれて いることであるのですが・・

ご相談文から各自の星を見るととても個性的な方たちが集まっているのでキリン さんからしてみれば
「どうしてそうできないのか？」と怒りを通り越して ただただ不思議に映るかもしれません。

組織を動かしていくためには、「上」をうまく使う必要があります。
それぞれの「個性」にキリンさんが合わせてうまく「活用」していくということ ですね。

ただ、キリンさんがすべて抱え込むのも考えものです。

「割り切り」も必要ではないかと思います。

・自分の守備範囲ではないから
・自分の給料内のことではないから

として、どんな理由があろうとAさん、Bさんには自分の守備範囲は守ってもらう。
野球に例えると、キャッチャーが、走っていってセンターフライを取ることは非効率 極まりないことです。
それで、エラーが出たとしたら、それはキリンさんの責任ではなく、課長がとるべき 責任であり、
「課長」はそのための職責です。

キリンさんのすべきことは、各自の「守備範囲」をしっかりと認識させるよう課長に 「提案」し、「範囲」が
あまりにも遠いところに関しては、敢えて球を取りにいかない ということになります。

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