本当にサポートが必要なのは「愚痴が多いひと」かもしれません

毎週水曜日更新。 読者の皆さんからの公開相談です！

《相談内容》

仕事についてご相談したいと思っております。
現在、人材ビジネス会社に勤務しております。
日々、人の事でいっぱいで自分のことは後回し。
疎かになっていることに疑問を感じています。
人に携わった働き方は嫌いではありません。
ただ、出来れば人の愚痴を聞くより、前向きに
頑張る人のサポートがしたい。 そう考えるよう
になりました。 講師業のように人に教えたり、
応援する仕事など、自分に合っているのか知り
たいです。

そして、拘束時間が決まっている会社員ではな
く、自分でスケジューリングできるようなフリー
となりたいとも考えています。
自分は、そんな大それたことが出来る気質なの
かが知りたいです。 鑑定をよろしくお願いします。

ご相談の内容は

１）講師業があっているか
２）愚痴を聞く仕事ではなく前向きなひとを対象とする仕事が
あっているか
３）自分でスケジュール管理が自分できるフリーになれるか

の３点ですね。

まず、算命学的な適性をお話する前に・・・

「日々、人の事でいっぱいで自分のことは後回し。
疎かになっていることに疑問を感じています。 」

とありますが、これは、業務上のことで上の文章中
の 「人」とは「愚痴ばかりいう人」のことでしょうか。

「愚痴」は「理想の形」の乖離があるときに生まれてます。

「愚痴」が多いひとはそれだけ理想が高いともいいかえ
る ことができるからです。ただ、ベクトルが「マイナス」に
むかっているだけで「絶対値」は大きなものがあるのです。

そのマイナスにむかっているベクトルをプラスにむける事
ができる！と考えると、今のお仕事はとても意義があり 役
に立っていると思うのですがいかがでしょうか。

極論を言ってしまえば、「前向きに頑張るひと」に サポートは
必要ないのかもしれません。 自分一人の力で頑張れるから
こそ「前向き」なわけですし。

ただ、毎日、毎日、うまくいかないことを他人のせい、 環境
のせいにして、自分から成長をしようとしないひとの 主張を
きいていたらイライラするし、聞く側までマイナス にひきづら
れてしまう・・というのもよくわかります。

しかし、前述しましたように、本当にサポートが必要なのは
そういう愚痴ばかりいっているひとなのではないでしょうか。

また、時間拘束される会社員よりもフリーのほうが・・・と お
っしゃてますね。
「拘束時間がある」ということは、「その時間だけ仕事を して
いれば給料が入る」ということです。
「フリー」は、「自由に仕事ができる」という側面より、 「拘束
時間なしで、つまり、２４時間ずっと勤務時間」とい うことに
なります。

また、クライアントさんと「会社として」ではなく、「個人」 として
対峙することになるのでひとりのクライアントさんに かける稼
働は、会社組織に居るときよりも数倍大きくなると 思います。
フリーでやっていくということは、業態はさまざまだと思い ます
が、個人事業主であれば、社長も経理も総務も庶務も 営業
も本業の講師業もひとりでやっていくということです。
その上で、対価としてお金が入るのは「講師業」の部分のみ
です。
「拘束時間」＝「仕事をする時間」とすれば、個人事業主に
なったとたんに会社員であった頃よりも確実に多くなります。

フリーになれば、会社組織に居ることのすべてのマイナスが
プラスになるかというとけっしてそうではありません。
リスクは組織に属しているときよりも格段に高くなります。

以上のことを踏まえたうで算命学的適性等をみていきますね。

命式はこちらです。

１）講師業があっているか 及び
２）愚痴を聞く仕事ではなく前向きなひとを対象とする仕事 が
あっているか について。

「調舒星」という「表現の星」を沢山おもちですので 講師等人前
で表現することが必要な仕事には適性があります。
ただ、「調舒星」はデリケートな星が感受性が高い星なので すで
にポジティブにある人よりもネガティブでマイナス思考 なひとに
寄り添うほうが能力を発揮できます。

これは「運勢エネルギー」を表す「天庫星」からもいえて 「元気
はつらつ」というよりは、落ち着いた感じで、ふわふわ とした考
えのひとをしっかりと受け止める、といった エネルギーです。
なので、前向きなひとをより前向きに牽引する「コーチング」
的な内容よりも、ちょっと弱っているひとのメンタルを メンテナ
ンスする内容の講師のほうが向いていると思われます。

３）自分でスケジュール管理が自分できるフリーになれるか

「天職」をあらわす星が「司禄星」。 これは、ひとりで活動する
よりどちらかといえば守れた環境で 仕事をするほうが向いている
星です。 だからといってフリーにむいていない、ということでは
ないの ですが、いったん会社員を辞められたときに「こんなはずで
は なかった・・・」と思われることが多いかもしれません。

なので、まったくフリーになるよりは、契約講師等、仕事が ある
程度確保できている状態での独立をおすすめします。

また陰占でみると「戌と丑」で「庫気刑」という「目上の ひとと衝
突しやすい」という運をお持ちですので、今の会社でも 上司の意向
に納得できず口論とまではいかなくても激しく論を 戦わせることは
ないでしょうか？

これは、日干の「庚（こうきん）」からもうかがえます。
「庚」は「鉄」を表し、これを日干に持つひとは、言葉が 非常に鋭いの
が特徴です。 ひとが言えないようなことを「ばさっ！」と斬って落とすよ
うに いうひとが多く、周りしばし凍りつかせる...といったことが あります。

ただ、上司に意見しても今は「会社員」ですので、特に問題に はならない
でしょう。しかし、フリーの立場でクライアントさんに 上司に言うよう
な形で「意見」しても通りません。

フリーになられる場合は、「モノの言い方に注意」です。
言っていることは正論なのですが、そうはいっても・・・と いう場面が会
社員のとき以上に増えると思うのです。 それが「拘束時間以外」でもつい
てまわる・・・というのが フリーという仕事の仕方です。

さて・・・そこで、なのですが。

「ああ。では、算命学的に会社員のままのほうがいいんだ」

と思うのであれば、
「フリーになって前向きなひとを応援する 仕事につきたい！」という
「思い」は「その程度」だと いうことになります。
「算命学で未来予想する意味がないではないか！？」 と思われるかもしれませ
んが、「占い」の類は、 「こう出ているからこういう道しかないんだ」をお
伝え するツールではない、と思っています。

あくまでもご自分がどうされたいか、を優先します。

なので、今回も「フリーには向いていないよ」 ということではなく、「フリー
になったとして考慮にいれたい点」 をお伝えしたかったのです。
そのうえで、判断されるのはご自分自身です。

文中にも書きましたように「向いていない」わけではありません。
ただ、いくつか考慮してほしい点があることは確かです。

今回の鑑定がこれからの人生のよきアドバスになれば幸いです。

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