「プライドが高くて迷惑な人」～なぜか「自分は他人とは違う」と思っている人の精神構造～

「プライドが高くて迷惑な人」
という衝撃的なタイトルと

～なぜか「自分は他人とは違う」と思っている人の精神構造～
というこれまた衝撃的な「帯」のコピーに推されてつい購入。
 
「プライドが高くて迷惑な人」
（PHP新書　片田珠美：著）

曰く、

『人はプライドがあるからこそ、頑張れるし、自分を高めていいく
原動力となる。しかし、それが悪い方向に進むと手に負えなくなる。

自慢になっているのかいないのか、わからないような話を延々とする。
さらには、プライドを守ることが最優先となり、他人に実害を及ぼす
こともある』

わかる・・・。

「なぜ。わたしは、このひとの話を、延々と延々と夜通し聞かねば
ならぬのか」

と思ったこと数知れず・・・。
まだ若かったあの頃・・・・・。

翻って今の自分！同じこと、しているのではないか！？

という危機感とともに、手にとったのも事実。この本。
同書第二章に「プライドが高くて迷惑な人の特徴」の例が
挙げられているのだが、その中で、

　＜自分を過大評価して怒りっぽい＞

ここをかぶり付きで読みふけったわけです。

実際、そういう人に遭遇して、辟易した経験がある。うん。
曰く、

『プライドが高い人に共通して認められるのは「自分はこんなに
スゴイんだ」という自分自身への過大評価である。』
（同書65頁より抜粋）

要は、「私ってすごい！」と自分で思わないと誰も思ってくれないので
「私ってすごいんですよ」と喧伝しなくちゃいけない。
自分で自分に暗示をかけなくちゃいけない。

でもそれって、自分でもなんとなく、「本当はあんまりすごくないのかも」
という不安が,

「本当は私ってあんまり認められてないよな・・・」という焦りが、
常にあるのだ。
だーかーら、ほんの少しでもその「プライドのよりどころ」を否定されると
烈火のごとく怒る。
もう、本当に、びっくりするくらい怒る。

「おまえごときに、
そんな口がきけるはずがないだろうが！？
この俺に！！
おまえはいったい何様のつもりなんだ～～！？」
この年齢になって、大の男性から、真顔で恫喝されたとき、
怖いというよりは、

「きょとん」

としてしまいました。

たぶん、そのときリアルに「きょとん」という吹き出しが
頭のうえから出ていたと思います。

 
「ばーか」「能なし」「役立たず～～！」

なんてことをまさか言おうはずがありません。一応、常識をもった大人なんで。わたくし。
ええ。ええ。

しかし、わたしは、そのひとの「自己過大評価」のプライドをうっかり
踏みにじってしまったのでしょう・・・

かかる状況を、もっと簡単に説明すると・・

「王様、裸ですよ？」と本当のことを言ったら、

「そんなわけないだろおおお！
おまえはなんて失敬なﾔﾂだ～～！」

と裸の王様の怒りを買ってしまいました。
でも、王様が怒ったのは、

「わし、もしかしてたら、裸なのかなー・・・」

という不安が常にあったからなのです。
不安なところをぐさりと衝かれたので、もう怒りで対応するしかなかった
のです。めでたし。めでたし。

と、いう感じであろう。

いやはや。
昔から・・・ひとって本当のこと言われたら
怒るものなんだなー、と漠然とした認識はあったけど。
じつは、その怒りは、
「過大評価された自己」でつくられた「プライド」が侵害
されたときの自己防衛手段 だったんだな、と。
同書第四章は

「どんなふうにつきあえばいいのか」

という処方箋が書いてあるのだが、
『とりあえずほ、ほめる』
とりあずほめる・・・って・・・

と苦笑するしかないんだけれども。
まあ、これが一番効果あるのか。
・・・・はっ！！

わたし、最近、何か褒められることが多いような・・・

・・・・・・・。

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