「短気は損気」～異なった価値観を受け入れる柔軟さが大切

水曜日更新。 読者の皆さんからの公開相談です

こんにちは　しんのすけの母からの相談です。
息子は大学院2年になる4月に教授と合わなくて　H27年の４月にに大学院を退学しました。
アメリカの大学院で医学博士をとって研究をしたいと　今までに数回フィリピン等に語学留学し
今は　H27年12月からオーストラリアへワーキングホリデーに行ってます。
昨年の11月にアメリカの大学に出した願書が３つ共不合格で　また今年願書を出すために
６月に日本に帰ってきます。

今までわりと順調にきた人生が　大学を辞めてから思うようにいってなくて本人の希望通り
アメリカの大学で研究ができるのか？

そうでなければ　どんな方向に進んだらよいのか？教えて下さい。

今回のご相談、「相談者」のペンネームは「しんのすけ」さん。
しかし・・実際に相談してきているひとは、そうではないらしい。

「息子は・・・」とあるので・・・
なるほど！正しくは「相談者＠しんのすけの母」 ということなんだ！

と「状況」を理解するのにしばらくかかってしまいまいした。

しかし・・・「状況」を理解したそのあとでまた別の疑問が・・

「今年２４歳になられる息子さんの進路の相談を ご本人からではなく、
お母様が・・・？？」

「ご本人の『しんのすけ』さんは、お母様が 　匿名とはいえ、ご自分の
進路のことを公開相談に出されて 　いることをご存じなんだろうか・・・」

等々・・・。

いつも書いていますが、

「自分はどうしたいのか？」 という「ご本人の意思」が、今まで以上に
今回はわかりません・・・

前提としてある

「今までわりと順調にきた人生が大学を辞めてから思うようにいってなくて」

というのは「しんのすけさん本人」の弁ではなく 「しんのすけの母」さんの見解
・・・・・・ですよね・・・？

ご本人は、本当のところはどう思っているのか・・ そして、本当に

「アメリカの大学で研究」を希望されているのかどうか・・・

多分ですが、「しんのすけさんご本人」は、自分がどうしたいか というのはもう
決めていらっしゃるはずですし、 心底、本当に「アメリカの大学で研究したい！」
と思っていらっしゃる のであれば、少々の困難があってもそれを貫き通すはずです。

なので、あくまでも命式から読み取れることについてのみの 解説となること、
あらかじめご了承くださいね。

ご相談文から時系列的に抜き出すと

2015年（H27）4月大学院退学
2015年（H27）12月　豪州　ワーキングホリデーへ
2015年（H27）11月　米大学　３校不合格
2016年（H28）6月帰国

となりますが、合ってますでしょうか。

「教授と合わない」という状況がいつのころだったのかが はっきりしませんが、
2014年は「自分の価値観と会わないひとと 出会いやすい」という運気がきていました。
これを受けての「退学」なのか？と推察できますが、 もともと「しんのすけ」さんは、
なにかと周囲と摩擦がおきやすい、 という星の配列を持っています。

また上図のように命式の中に　 石門星×２個　＋　貫索星 ＝　自分の意思を曲げない・頑固 という様子
も見て取れます。

調舒星×２個 は　独特の拘り。 特に北の位置にある調舒星は「毒舌家」とも呼ばれ、何かと
文句が多いという特徴があります。

それは「批判力に富む」とも言えるので、研究者を志すのであれば 必要な要素であると思います。
しかし、教えを乞う立場であれば、「師」が言うことには 多少、理不尽だと思えることがあったと
しても従わなければいけない 時期があるではないか？と思うのです。 しんのすけさんは、
「耐え忍ぶ」ということに関しては、得意では ない星をお持ちであるといえます。

2015年は「牽牛星＋天堂星」という、「名誉の星」が廻って きているので、自分の「名誉」を傷つけ
られる出来事があれば 断固として戦うようなことがあったとも考えられます。
しかし、 上記のことから鑑みると、「ここは耐えて、大学院に残る」という 選択肢があったかもしれません。

というのも、 2015年は、「社会」を表すところには特に何もなく、「家」を表すところに「刑」、 「自分」
を表すところに「刑」と「冲」という「摩擦が多くなる」という型が 入っていましたので、他の人（「社会」）
から見れば順風満帆に見えおり、 大学を辞することが、周囲のひとからみたら「？？？」で、
「周囲は自分を理解してくれない！」 という、ご本人の独りよがりなところがあったんではないかな？
と 推察できるからです。

また「家」の「刑」から観ると、息子さん判断に 「親」である「しんのすけの母」さんが納得していない、
あるいは、とても 心配している、ということを表しているとみます。

そして、本来、試験運等がよいとされる牽牛星廻座のときに、不合格が重なったという ことは「刑」「冲」
等の型が成るところから判断すると、実力が伴って ないところを目標としてしまった可能性があります。

その後、ワーキングホリデーで豪州に・・とのことですが、 今回の願書出願のために必要な準備は十分でしょうか。

今年・来年は、龍高星・玉堂星 という「習得」の星が廻ってきていますので 一般的に試験運はよいとみます。
また、「刑」「冲」「害」等の厳しめの型も入っていませんので 命式だけからみたら

「本人の希望通りアメリカの大学で研究ができるのか？」

については、手ごたえのある結果を得やすいといえます。

しかし、最初に述べましたように、しんのすけさんは「周囲との摩擦が多い」 という宿命をお持ちです。
これは、悪いことではなく、「鍛錬する機会がたくさんある」ということです。
宝石が研磨に研磨を重ねて光輝くのと同じです。

「そうでなければ　どんな方向に進んだらよいのか？教えて下さい。」
ですが、命式から観られる適性は

石門星→人と人を繋ぐ仕事
調舒星→芸術的な仕事・建築関係・著述家

と観ますので

研究者として身を立てるのであれば、論文や著作等を発表することで 大衆に訴え、
人々の共感を得、それを糧にまた新たなメソッドや成果を 発表する形をとるとよいでしょう。

どんな分野でも「文章表現」を主軸にすると自他ともに高い満足を 得られるはずです。

しかし・・前述しましたように、どんな分野でも　まだ実力が伴って いないときは
「師につきその教えに従う」期間が必要です。
短気は損気です。
理不尽なことを「理不尽だ」と嘆いてそこから逃避するのではなく 「そういう考え方もあるのだな」
と異なった価値観をも吸収する柔軟さが 必要になってきます。

また宿命的に「血縁で目上のひとと意見が合いにくい」というものを お持ちですので、
「しんのすけさん」自身は、ご自分の進路 について親御さんから指示されたり、心配されたりするのは
好まないと 思われます。

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